医療事故だったのではと考える患者や家族からの相談に、専門の弁護士が応じる電話相談会が、全国一斉に開かれている。相談会は、医療事故の裁判を多く手がける弁護士らが主催し、全国53か所で電話で相談を受け付けている。医療事故をめぐっては、患者が予期せずに死亡した場合、「医療事故」として、すべての医療機関に対し第三者機関への報告や調査を義務づける制度が導入されているが、事故の報告件数は、病院や地域によって差があるのが実情。相談会で相談を受けた木下正一郎弁護士は「事故にあったかわからない埋もれた被害もある」と相談してほしいと話した。