依頼人として片渕茜が登場。宝として古伊万里の色絵瓶を持参。18世紀、ヨーロッパの貴族の間で磁器の間を設けることが流行。富と権力の象徴として飾られたのは中国景徳鎮の磁器と白い金と呼ばわれた伊万里焼。伊万里焼は1610年代、肥前国で誕生。磁器は石英や雲母を含む陶石であり、日本では陶石をなかなか発見できずにいた。しかし、文禄の役の際渡来した李参平が佐賀藩内を探し回り、有田の泉山磁石場で発見された。これにより日本初の磁器が焼かれた。当初は藍一色の素朴な染付だったが、やがて多彩な色で文様をかく、色絵にも成功。さらに工夫を重ね、柿右衛門様式など日本独自の色絵を生み出した。それらが海外に輸出されるようになると、その美しさはヨーロッパの貴族も魅了した。
依頼品は古伊万里の色絵瓶。細長く伸びた首は端整で乳白色の胴には菊と牡丹が描かれている。首の一部は金属で直されている模様。本人評価額は70万円。結果は100万円。中島誠之助は名品と評価。首は折れているが、もし無傷だったら350万円していいとのこと。製作されたのは18世紀前半、ヨーロッパ向けの輸出が一段落して、目が日本国内の富裕層に向いたときの作品だという。お祝い用の酒とっくりだという。肩のところに鳳凰を描き、胴のところに牡丹と菊。首の直しはおそらく新鋳銅だが明治時代の直しだと思われるとのこと。桜の花びらを型取り、違和感なく首まで伸ばしていると評価。長く家宝として大切にしてくださいと述べていた。
依頼品は古伊万里の色絵瓶。細長く伸びた首は端整で乳白色の胴には菊と牡丹が描かれている。首の一部は金属で直されている模様。本人評価額は70万円。結果は100万円。中島誠之助は名品と評価。首は折れているが、もし無傷だったら350万円していいとのこと。製作されたのは18世紀前半、ヨーロッパ向けの輸出が一段落して、目が日本国内の富裕層に向いたときの作品だという。お祝い用の酒とっくりだという。肩のところに鳳凰を描き、胴のところに牡丹と菊。首の直しはおそらく新鋳銅だが明治時代の直しだと思われるとのこと。桜の花びらを型取り、違和感なく首まで伸ばしていると評価。長く家宝として大切にしてくださいと述べていた。