体長1メートルほどのツキノワグマが、民家の庭にある柿を食べにきた。映像が撮影されたのはおととい、福井県の鯖江市の山間にある河和田地区。映像を撮影した山越さんは、クマが現れたときに「父親と間違えた」と話した。「お父さんお昼やで」と声をかけても返事がなく、よく見るとクマだったので驚いたという。山越さんはすぐに市役所に連絡し、誰も近づかないよう注意しながら様子を見守ったという。この場所に住んでおよそ50年だが、自分の家の庭でクマを見たのは初めてだという。この日は昼頃、3時頃、8時ごろと3度にわたってクマが来たという。鯖江市では、柿の実は早めに収穫すること、クマよけの鈴を持ち歩くことを呼びかけている。河和田地区では、今月に入ってクマの目撃情報が10件以上寄せられているという。山越さんの庭に現れたクマは6時間あまり木の上にいたというが、午前3時ごろになって山に戻っていったという。