岡三証券NY・長阪志保はニューヨーク相場について、政府閉鎖は解除されたものの材料出尽くし感から売りが優勢となっており、マグニフィセント・セブンの一角や決算で見通しが嫌気されたウォルト・ディズニーなどが売りに押されている。株価の割高感に対する懸念について、現在S&P500企業の予想PERは22.4倍と過去10年の平均と比べ非常に高い水準まで上昇している。そもそも株価は投資家が将来受け取れる配当の合計額を現在の価値に割り引いたもので、一般的に分母の一部である割引率・金利が上昇すると株価が下落する。また株価はPERの分子なので下落するとPERも低下する。多くの投資家はAIによる生産性向上で企業がキャッシュを生む力をのばし配当の成長率が高まると考えている。そうなると株価が上昇、ひいてはPERの上昇も正当化できるという。そのため株式相場は今後調整を繰り返しながら上値を追う展開も期待できる。
