昨日行われた東洋建設の株主総会では会社側と大株主の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス」側がそれぞれ提出した取締役候補の選任を図った結果、選任された13人のうち7人を大株主側が提案した取締役が占める異例の形となった。会社は昨日、新経営陣による取締役会を開き大株主側提案の吉田真也氏が代表権のある会長に就任が決定した。吉田氏は大手商社・三菱商事で代表取締役常務執行役員などを務めた事がある。大株主の資産運用会社は去年会社に対しTOBによる買収を提案したが、旧経営陣が反対の姿勢を示していた。昨日の取締役会では会社側の提案で取締役選任の大林東壽氏が社長に就任も決めたが、今後新経営陣が大株主の買収提案にどう対応するかが焦点となる。