春景花鳥図襖のキジの親子という画題時代は前の狩野派の絵には出てこなかったという。親鳥と雛は子孫繁栄のモチーフ。他にも描かれた鳥たちの表情を観ると、多幸感があり優しい世界。争いのない鳥たちの楽園。青森家の宮越家では8面あわせた名所風俗図襖はかつて談山神社にあった襖。近づいてみると、小さく人々の暮らしが1円サイズで描かれている。展覧会には青森のものは4面が来ている。当時の庶民の暮らしぶりを生活感たっぷりに描写している。長く続いた戦国時代が終わり、幕府が江戸に開かれて10年。平和な世が訪れるはずと思いながら描いたことが想像される。
