政府広報が公開した薬の乱用を啓発する動画が物議を醸している。今月3日、政府広報のホームページで公開された30秒の動画。薬の瓶を持ち物憂げな表情を浮かべた羊が登場し、社会問題化している薬の乱用オーバードーズ問題を啓発する厚生労働省の広告動画。オーバードーズを「OD」、相談を「SD」と略したキャッチコピーなどが物議を醸していた。自民党・大空幸星衆院議員もこの動画について自身のXに「ひどすぎる」と投稿するなど問題視。動画の制作意図について厚労省の担当者は「市販薬の乱用をする若者が増えていて、防止する目的で政府広報を行った。羊自体に意味を持たせているのではなく、若者にも『ダメ絶対』と圧迫するのではなく、柔らかく伝えたい意図があった」としている。市販薬の乱用やオーバードーズは避けなければいけない問題だが、広報の狙いと世間の反応とのずれはなぜ生じるのか、桜美林大学・西山守准教授は「非常に多くの人にメッセージを伝えたいということで面白い表現を作っていく。多くの人に伝わったら、伝われば伝わるほど一定数の人が不快に思う人たちがいる」とコメント。
住所: 東京都町田市常盤町3758
URL: http://www.obirin.ac.jp/
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