この時期気をつけたいのが梅雨型熱中症。ポイントは湿度で、体の温度が上がると汗をかくなどして熱を放出しようとするが、湿度が高いと汗が乾きにくく熱が体から逃げにくい。こうしたことで本人も知らずのうちに熱中症になってしまう。過去30年の最高気温と湿度の平均値をみると、気温は8月が一番高いが湿度は5月から6月で一気に高くなるがそれ以降は大きく変わらない。梅雨型熱中症の対策としては、汗をかきやすい体にすることと汗が乾きやすい環境にすることが大切。なるべく体を動かす、お風呂に入る、エアコンを活用して室温を25~28℃、湿度50~60%を保つと良い。また隠れ脱水という脱水症状にも注意が必要で、唇が乾く、口の中が粘つくなどの症状がみられる。1時間に1回習慣として水分補給をすることなどで予防できる。熱中症かなと思った時は、水分補給や体を冷やすなどして20分程度様子を見て、症状が改善しなければ医療機関を受診する。意識が朦朧としたり痙攣がある場合は迷わずに救急車を呼ぶ。