2月、梅の木を縄張りにしているモズのオス・梅ちゃんを観察した。梅ちゃんは歌いながらメスに近づいた。ダンスでアピールしたが、メスは去ってしまった。その後、梅ちゃんの鳴き声に誘われてやってきた別のメスと恋が実った。梅ちゃんと振られたオスが作ったはやにえの数を比較すると、梅ちゃんは51個、振られたオスは17個。モズ研究者の西田さんははやにえをたくさん食べたオスが歌がうまくなることがわかってきたと話した。歌がうまいのは狩りがうまい証。1月にはやにえを食べきっていたのも、一刻も早くメスとペアになっていち早く繁殖を始めて確実に子孫を残すためだった。