日銀注目の物価動向についての解説。藤井アナが「我々の生活の中に大きく影響する日本銀行の金利政策は今回は変更がなかった」と話すと渡邊記者は「前向きな発言はあったものの政策自体は維持した。先進国の中で唯一金利を非常に低く抑える政策を続けている日銀だが春闘での物価の上昇を上回るレベルの賃上げの実現とサービス価格の上昇が続くかどうか」などと話した。渡邊記者は「ここ2年でモノの値上がりが続いているが、最近上昇しているのがサービスの価格である。レジャー施設の入場料やホテルの宿泊代などが該当する。日銀は毎年緩やかに物価が上昇する状態を目指しているので今後サービス価格が上がるのかが注目されている」などと話した。渡邊記者は取材でQBハウスを訪れ去年4月にヘアカット価格を150円値上げし、この収益をもとに1年間で約1割の賃上げや美容師の研修強化などを行った。キュービーネット広報の宮城さんは「一般企業以上に理美容業界も人手不足が問題で、今回のような賃上げで給与を確保して働く環境を整えていくのが重要」等と話した。渡邊記者は「賃上げはスタッフのモチベーションにも繋がるが、客足も殆ど落ちなかったということで結果去年の売り上げは1割増えた」等と話した。藤井アナは「企業にとっては良いが値上げと聞くと消費者にとっては暮らしが厳しい」と聞くと渡邊記者は「物価が上がらないのは一見お得に見えるかもしれないが、日銀と政府が目指しているのは賃金と物価の好循環である。経済の循環が実現すれば、物価の上昇が自分の給与になって帰ってくる。これを理解しておくことも重要である」と話した。