日銀はきょうまでの2日間金融政策決定会合を開き、追加の利上げを見送り今の金融政策を維持することを決めた。政策目標を据え置き短期の市場金利を0.25%程度で推移するよう促する。日銀はことし7月に追加の利上げを決めたが、9月、10月、今回と3会合続けて金融政策を維持したことになる。日銀は経済と物価が見通しどおりに推移すれば追加の利上げを検討する方針を示していて、これまでのところ、おおむね見通しどおりだとみている。一方、日銀内には来年の春闘に向けて中小企業を含め高い水準の賃上げが広がるかやトランプ次期大統領の経済政策や通商政策が経済に与える影響を見極めるべきだとの意見が出ていて、今回はこうした意見を踏まえ追加の利上げの見送りを判断したとみられる。植田総裁はこのあと記者会見を開いて今回の決定の背景などを説明することにしている。