尾河さんのドル円予想レンジは154.70円~156.20円。尾河さんは「明日から始まる日銀金融政策決定会合で、市場では9割利上げが織り込まれています。利上げしないと円が急落、暴落するリスクもあるので利上げするのでしょう。市場は期待で動くため、今回利上げするなら、次はいつになるのかという話になります。展望レポートでコアCPIの見通しや植田総裁の会見に注目です。仮に淡々と利上げする方向性が見えるようなら、円相場に上昇圧力がかかるということで、155円をドル円が再び割り込む可能性もあると思います。アメリカのトランプ大統領の政策は移民排斥、高関税と米国景気にマイナス影響のものと、規制緩和や減税といったプラスのものが混在していて、金融政策も米国の利下げ期待が後退と日銀のタカ派姿勢が綱引きになりやすいです。総じてみればドル円は一方的な方向感は出にくいのではないでしょうか。投機筋もポジションを傾けにくい状況だが、少しレンジは広めに見ておいた方がいいのでは」などと話した。