1月の消費者物価指数を受けて債券市場では長期金利が上昇し、約15年ぶりの高水準を更新している。長期金利の代表的な指標である10年物国債の利回りは、今朝一時1.455%に上昇し2009年11月以来の高水準を付けた。消費者物価指数が1年前から4%のプラスと2年ぶりの上昇率を記録し、インフレの根強さが改めて意識された。このところ長期金利が連日上昇していることについて、日銀・植田総裁は今日の国会で「機動的に国債買い入れの増額等を実施する」などと述べた。市場ではこの発言が金利上昇に対する牽制と取られたことで、10年債利回りは急低下し一時1.405%を付ける場面もあった。