きのう全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は前週より256円下がって3920円。4週連続の値下がり、4か月ぶりに3000円台となった。備蓄米を含むブレンド米や2000円前後の備蓄米の流通が要因とみられ、大臣自ら価格を発表し、成果をアピールした。きのうJR東日本が秋田新幹線で運搬した銘柄米「あきたこまち」を東京駅で販売。ここにも小泉大臣の姿が。そして小泉大臣が打ち出したコメ転売の全面禁止。楽天ラクマのフリマサイトではコメの出品はSOLD OUTという表記となり販売できなくなっていた。さらに小泉大臣が提案しているのは概算金制度の見直し。概算金とはJAが仮の価格で農家に代金を前払いする制度。利益が出た場合は追加払いとして農家に還元される。利益が出なくても最低価格を保証してもらえることが農家の安心材料。しかし、小泉大臣はJAが農家からコメを一括で買い取るよう求めた。茨城県のコメ農家を訪ねた。「概算金を無くさないで欲しい」と訴える。概算金が見直されると販売後の追加金はJAの利益になり、農家は貰えなくなるという。さらにJA側の買い叩きに不安を感じていた。一方で秋田県のコメ農家は「JAに縛られず売り先を選べる立場となることは良いこと」と話していた。専門家は「買い叩ける状況になれば消費者価格も安くなる可能性もある。農協がそもそもできたのは農家が大きな買い手に買い叩かれて苦しんでたから共同販売をして概算金を作った。その逆になる可能性がある」と指摘。