日揮ホールディングスはEPC事業を中心に展開している。EPC事業は(設計・調達・建設)を一手に担うこと。日揮ホールディングスは脱炭素化の加速を受け、化石燃料に依存したビジネスモデルを大きく変えようとしている。5月、日揮HDやコスモ石油など4社が共同でSAFの大規模生産実証設備の建設を開始。SAF(持続可能な航空燃料)は植物や廃食用油を原料とするため、従来の化石燃料から製造する航空燃料と比べCO2排出量を7割ほど削減できるという。日本政府は2030年までに航空燃料の10%をSAFに置き換える目標を立てている。日揮ホールディングスのSAF事業に賛同する企業も現れ始めた。FOOD&LIFE COMPANIESは廃食用油をSAFの原料として提供し年間900klを見込んでいる。SAFの製造には課題もある。一番のキーポイントは廃油回収のネットワークを全国規模で構築していくことだという。そして今、日揮ホールディングスが挑む「第3の変革」とは。