本日の達人は医師で医学博士の田中俊一先生。横浜市や東京に複数のクリニックを開き、眠りのスペシャリストとして数多くの患者に対応。睡眠に関する本も多数執筆している。そして3人のなないろ隊にいつも寝るときの格好で集まってもらった。篠田さんは眠りたくて布団に入っても2時間ほども寝付けないことがあるそう。小峰さんは途中で目が覚めて2時間近く眠れない場合もあるという。宮路さんは深夜に2回ほどトイレで目を覚ますがそのあとはすぐにまた寝付けるそう。熟睡感はあるが日中に眠くなるそう。ここからは快眠につながる3つのカギを田中先生に教えてもらう。1つ目は入浴。人の体は自律神経のうち副交感神経が優位になることで眠りにつきやすくなる。その副交感神経を高めるのにおすすめなのがお湯につかり体をリラックスさせること。入浴してから2～3時間後に寝付きやすくなるのだそう。シャワーだけだとリラックス効果が薄いのでお湯にしっかりつかるのがおすすめ。寝付きをよくする快眠のカギは体をリラックスさせ、副交感神経を優位にすること。そこで続いてはリラックスのプロフェッショナルが快眠テクニックを伝授。教えてくれるのはじ上級睡眠健康指導士、睡眠栄養指導士など睡眠に関する様々な資格を持つ山内大輝さん。山内さんは東急プラザ銀座の中にある睡眠整体サロン「The session銀座」の店長もつとめている。なないろ隊の篠田さんと一緒にサロンを訪れた。篠田さんが体験してみることに。まずは睡眠や体の悩み、生活習慣などについて細かくカウンセリング。続いては整体。体をあたためながら施術を受けることができる。体があたたまるので筋肉が緩みやすくなる。ストレッチ・骨格調整・全身指圧などの5つのアプローチで硬い部分をほぐし、歪みを改善していく。背骨部分に自律神経が通っているので肩甲骨まわりが硬いと交感神経が優位に動く。肩甲骨まわりの筋肉を緩めると副交感神経が優位に働き眠りやすくなる。「Standard 60分」は9800円。さらに施術だけでなく日頃のセルフケア、食事や枕についてなど様々なアドバイスもしてくれる。また自宅でできるストレッチやヨガの動画も提供。そこで今回は特別に肩甲骨まわりのストレッチを山内さんが紹介した。大胸筋が硬いと腕を回しにくいので肩甲骨まわりもほぐれにくくなる。
快眠につながる2つ目のカギは食事。胃腸に負担を与えやすい食材は眠りの妨げになる可能性もある。眠りを深くする快眠のカギは食事で体を睡眠モードにすること。そこで快眠レシピを教えてくれる食事のプロフェッショナルが漢方薬膳研究家で漢方キッチン代表の阪口珠未さん。阪口さんは1991年から4年間、中国の北京中医薬大学に留学。その後も度々中国にわたり本場の漢方や薬膳を学んでいる。現在は薬膳スクールの経営・日本薬科大学の講師など幅広く活動。著書も多数執筆し、薬膳を生活の中に取り入れてほしいと日々情報を発信し得ている。薬膳の中には安眠効果も期待できる食材が色々とある。そこでスーパーなどで手に入る身近な食材を使った安眠薬膳レシピを阪口さんに教えてもらうことに。「あさりの白味噌クラムチャウダー」を作る。あさりは冷凍ものを使えば調理も楽になる。あさりは精神を安定させる。山芋は胃腸の調子を整え体をリラックスさせる。山芋を1ｃｍ角に切る。しめじを食べやすい大きさに切る。キノコは漢方でもよく使われる食材。鍋にオリーブオイルを入れ火をつける。みじん切りの玉ねぎを炒める。1cm角に切ったニンジンを加える。小麦粉を加えしっとりするまで炒める。昆布水200mlを入れる。これはコンソメでもOK。沸騰したら酒大さじ1を加え、フタをして1～2分煮る。続いて冷凍あさり、山芋、しめじを加え2～3分加熱する。精神を安定させるアーモンドミルクの中に白味噌小さじ2を加え100mlに溶かす。鍋にアーモンドミルクと白味噌を加え、最後に塩・粗挽きこしょうで味を整えて出来上がり。薬膳レシピで快眠！