神奈川横浜市「中華ダイニングたくみ」。開店と同時に地元の常連客で満席になる人気の町中華店。厨房を仕切るのは店主・入野匠平さん。店の人気メニューは「サンマーメン(900円)」。ウワサのデカ盛りは「やりすぎもやしそば 極み(1980円)」。重さ約1.5キロ。朝一番に仕込んだスープのベースは豚骨・鶏ガラ・野菜。隠し味は背脂。麺は2人前約270グラムのストレートの細麺。そして野菜は約1キロ。スープが溢れるのもお構いなし。丸2日かけて作ったチャーシューも乗せれば完成。味はしょうゆ・ミソ・塩の3種類。注文した客は約30分で完食。量はいっぱいだが意外とあっさりしていて食べやすかったという。さらに「やりすぎ肉玉子チャーハン(2100円)」。ごはんを約700グラム。そして絶妙な火加減の卵を乗せる。そこに炒めた豚バラ肉約300グラムを乗せれば完成。注文した客は完食ならずお持ち帰り。しかし、店主がデカ盛りを始めたワケとは?店主には小学生の頃によく食べに行った中華の店があった。そこの大将の鍋振りに憧れ、高校卒業後は修行を兼ねてタンメン発祥の名店に就職。その後、2014年に今の店を開業。目指したのはお客さんとの距離が肌で感じられる町中華の店。しかし、開業から5年。地元の常連客は来てくれるものの多くの人に来てもらえる理想の店とは異なるものだった。住宅街にあるこの店は立地も良くなく町中華の限界を感じたという。そんな時、SNSで話題になっていたデカ盛りの写真を見た。試しに作ったメニューは大好評。注文した客がSNSで拡散し食べに来る新規の客が増えた。今ではわざわざ遠くから客が来るほど。入野さんは「デカ盛りは町中華ならではのサービス」と話した。