神奈川・横浜市に住むウクライナ人の女性はロシアによるウクライナ侵攻が始まった約1か月後の2022年3月末にウクライナ中部ポルタヴァ州から当時、2歳と6歳の2人の娘を連れて日本に避難した。ウクライナにいる夫とは離れ離れの生活。住まいは横浜市から無償で提供を受けているが、将来への不安を感じながら生活している。日本では1人で子育てをしていることに加え、持病や言葉の壁もあり仕事に就けずにいるという。これまで公益財団法人の日本財団から年間100万円の支援を受けてきたが、期間は最長3年のため今年5月で終了した。女性の地元では今も攻撃が繰り返されているため帰国することができない。こうした中、女性の心の支えになっているのが同じ市営住宅に暮らす夫婦。2人は翻訳アプリを使いながら女性の子どもの送り迎えや病院の予約、役場の手続きなど身の回りの相談に乗ったり手伝ったりしている。
