中国外務省が発表した内容からはハンガリーとの協力に前向きなメッセージを送ったというもの。中国はこれまで一貫してロシア寄りの姿勢を示してきた。その背景にはアメリカ主導の国際秩序に対抗していく考えがある。中国は今後EU議長国でありながらも中国との経済関係を強化しているハンガリーを自らの提案に引き入れることで欧米を分断し、アメリカの国際社会での影響力を弱める計画を描いている可能性もある。ストルテンベルグ事務総長は中国によるロシア支援を批判し、ロシアか西側かの選択を迫っている。表向きはどちらかにつく外交ではないことを強調している。中国はロシアとの関係を深めすぎることでウクライナ情勢を東アジア情勢と結び付けられたくないと考えているとの指摘もある。ロシアに肩入れしているとみなされると台湾を巡ってもNATOの警戒感が高まる可能性があるため、そうした状況を避けるため、中国は仲介者としての立場を強調するものと考えられる。
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