ドイツ東部・ツウィッカウはアウディ創業地であり自動車産業で知られている。現在もフォルクスワーゲンが工場を置き1万人の労働者を抱えているものの、VWは約1900億円をかけてツウィッカウ工場をEVのための工場に転換し、年に最大33万円台が生産可能というVW最大の拠点となっていた。しかし、ドイツでは2023年末にEV補助金が停止され、去年のドイツでの全メーカーのEV販売台数は38万台と前年比27.4%減となっている。これを受けてツウィッカウ工場では契約社員約1000人との契約が終了となり製造するEVも6車種から1車種へ絞られる形となった。ツウィッカウでは部品メーカーも需要が落ち込んだとして閉鎖を行うという。EVはエンジン車よりも部品の数が少ないことで今後も自動車部品工場が閉鎖することが予想される。ツウィッカウは人口が14万人から10万人以下へ減少し、65歳以上が約3割と高齢化も不安視される。その中でAfDは地元議会の第一党へ躍進してきた。AfDのムースドルフ氏は脱炭素などの行き過ぎた環境政策でドイツ経済は悪化したと主張し、EUが2035年にエンジン車の新車販売を大幅に制限しようとしていることについても撤回を求めている。この主張についてはCDUも同調するものと見られている。
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