ロンドンからの中継。今回議会を解散したスナク首相の判断に対して、現地メディアは「博打」と報道、ここから解散時期を延ばしたとしてても、状況は改善しないと考え解散に踏み切ったのではないかとされている。イギリスのEU離脱が争点となった2019年の総選挙で、保守党はジョンソン首相のもと大勝を収めた。しかしEU離脱後も国民は生活水準の向上を実感んできず、さらにはジョンソン政権の不祥事、その後の政権も2ヶ月ともたなかった。これは現在のスナク首相になってからも変わりはないが、インフレ率が低下しており、これをチャンスだと判断したと見られる。今後の選挙戦は攻める与党・保守党、守る労働党という図式になる。スナク首相は具体的な公約を明言し対立を見せる。一方労働党は「変革への第一歩」として経済の安定・公的医療制度の待ち時間の削減などを掲げるが、保守党は「具体性がない」としている。来週には両党首がテレビでの論戦を行うことが決定し、今後選挙戦は本格化する。現状では単独過半数を誇っていた保守党が議席を減らすことが確実視されるが、いかにその下げ幅を抑え政権交代を阻止できるかが焦点となる。