- 出演者
- 小野文明 酒井美帆
オープニングとあいさつ。
ニュースラインナップ。イギリス・イラン・インドの選挙を紹介するとした。
イギリスでは30日に議会が解散、650の選挙区で選挙戦が本格的に始まった。大手調査会社の調査では国内の政党支持率は与党保守党が20%、最大野党の労働党の支持率が47%となっており、14年ぶりとなる政権交代が現実味を帯びている。スナク首相は巻き返しを図るためインフレ率の低下などを政権の実績として強調、さらに18歳に国民に兵役か社会奉仕活動を義務付け、年金制度の充実を公約として掲げている。対する労働党のスターマー党首は保守党政権が混乱と分断を引き起こしたなどと現政権を批判した。
ロンドンからの中継。今回議会を解散したスナク首相の判断に対して、現地メディアは「博打」と報道、ここから解散時期を延ばしたとしてても、状況は改善しないと考え解散に踏み切ったのではないかとされている。イギリスのEU離脱が争点となった2019年の総選挙で、保守党はジョンソン首相のもと大勝を収めた。しかしEU離脱後も国民は生活水準の向上を実感んできず、さらにはジョンソン政権の不祥事、その後の政権も2ヶ月ともたなかった。これは現在のスナク首相になってからも変わりはないが、インフレ率が低下しており、これをチャンスだと判断したと見られる。今後の選挙戦は攻める与党・保守党、守る労働党という図式になる。スナク首相は具体的な公約を明言し対立を見せる。一方労働党は「変革への第一歩」として経済の安定・公的医療制度の待ち時間の削減などを掲げるが、保守党は「具体性がない」としている。来週には両党首がテレビでの論戦を行うことが決定し、今後選挙戦は本格化する。現状では単独過半数を誇っていた保守党が議席を減らすことが確実視されるが、いかにその下げ幅を抑え政権交代を阻止できるかが焦点となる。
ライシ大統領がヘリコプターの事故で亡くなったのを受けた大統領選挙の立候補受付が30日から開始。選挙は来月28日に行われる。3日まで受付を行い、大統領選挙の立候補にふさわしいかの審査があり、その後11日に正式に候補者が決定する。最高指導者であるハメネイ師ら護憲評議会が審査を行うため、その意向が反映されるとみられる。2021年の大統領選挙の際には600人近くが届け出るも多くが審査の段階で「穏健派」「「改革派」の候補者がはじかれ、最終的な立候補者は7人となった。欧米との対立姿勢を崩さないイラン、今回の選挙の結果でも保守強硬派のライシ政権の外交方針は継承されるのか、立候補者の顔ぶれに注目が集まる。今回の選挙に関して地元新聞の編集長は重要なのは事前審査の段階でどのレベルの候補者が認められるかだとした。またイランでは最高指導者にハメネイ師がおり、反欧米の基本姿勢は変わらないが、その下につく大統領によって外交戦術・戦略は大きく変わることもある。
インド・ニューデリーからの中継。現在インドは総選挙に向けた選挙戦の真っ只中にある。現地取材する記者はモディ首相の圧倒的人気を感じたという。演説などにはモディ首相の支持者が多く訪れており、与党はインドの経済成長を牽引してきたモディ首相の実績を掲げ単独で全議席の3分の2以上となる370議席、与党連合では400議席獲得を目標にしており、関係者は自信をのぞかせている。ただ経済成長から取り残された人はか格差を広げたとし批判している。また女性票の獲得にも注目が集まる。
今回のインドの総選挙に際して、女性票の獲得が大きな鍵となるが国内の女性たちは女性の安全重視・雇用の保証を求める、つまりこれらに関しての不満を抱えていることが浮き彫りとなった。インドは男性優位が長らく続いている。オートリキシャという一般的な移動手段のドライバーであるスニタさんは男性ドライバーや乗客から多くの嫌がらせを受けて、大怪我をしそうになったこともあったという。今回の選挙でスニタさんは女性の地位向上を目指す候補に投票したいと考えているという。一方、女性への暴力に関して真剣に考えてほしいと語る女性もいる。またインドでは結婚時に妻側の家族が夫側に多額の持参金を貢ぐ「ダウリー」という慣習が法律で禁じられているにも関わらず横行している。この金額が不十分だと夫やその家族から暴力を受けるのだという。こうした暴力で女性が命を落とすケースが年間6000件を超えるという。自身もこうした暴力被害を受け、現在は同じような状況にある女性を支援する活動を行う女性は自分の一票は女性の地位向上につながるはずだと考えているという。女性たちは選挙を通じて社会を変えようと声を挙げ続けている。
近年成長著しいインドだが、男性優位の社会や男性から女性への暴力などの問題はいまだ根強い。こうした状況で今回の選挙戦で与党を率いるモディ首相は3期目に入ることでさらなる女性への支援を拡充できるとしている。ただどこ政党もこうした問題に対して具体的な施策を打ち出せていないという。インドでは下院の議席3分の1を女性議員に割り振るという法案が可決された。こうした議員が女性の声を拾い上げ施策に反映させることが期待されるが、今回の選挙に関しては女性候補の準備が間に合わず、立候補者全体の10%にとどまっている。こうした状況を見て専門家は各政党は女性と共に政治を担う気持ちはないと批判した。
来週行われる欧州議会の選挙に向け、番組では6月6日にヨーロッパの課題などに関して特集。番組ではホームページなどで意見や質問を募集する。
日本とヨーロッパが15年かけて開発した地球観測衛星「アースケア」がアメリカ・カリフォルニア州で打ち上げられた。愛称は白龍。白く長いパネルが龍の尾のようだとして付けられた。少なくとも3年宇宙に留まる予定。
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イギリスの登山家ケントン・クールさんが世界最高峰エベレストの18回目の登頂に成功し、外国人としての最多登頂記録を更新した。同じ日にはネパール人が29回目の登頂を果たし、自身の持つ史上最多登頂記録を更新した。
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アメリカ東部の学校で先生と生徒がダンスバトルを繰り広げた。「先生は年寄り。白髪だし」と言われた先生は、生徒に予想外のダンスを見せつけ驚かせた。
中国が推し進める「一帯一路」。中国では、沿道に当たる中央アジアの国々との関係を深めていて、西安には「中央アジア公園」が誕生。現地の文化を紹介したり、各国の商品を販売する施設など建設。一帯一路で拠点となる新疆ウイグル自治区ホルゴスではインフラ整備が進んでいて、国境線にまたがる形で「自由貿易試験区」が誕生。両国の通貨が使用可能で免税措置あり。オフィスビルやホテル、マンションなどの建設も進んでいる。列車による輸送も活発化。こうした動きについて、欧米や日本との貿易量が低下していることが要因との指摘も。沿道各国には技能訓練施設も建設。指導は中国人専門家が行う。
一帯一路参加国のなかでも中央アジア諸国との関係強化に動いている中国。各国の政情が比較的安定していること、米中対立の影響を受けづらいことなど要因。中央アジアは露との関係も強かったが、中露双方から利益を得ようとしているとの見方も。
カンボジアのフン・マネット首相が駐カンボジア中国大使と式典に臨み、首都プノンペンの南部を通る第3環状道路を「習近平大通り」と命名すると発表。地域では主要道路で、国営メディアは中国とカンボジアの関係発展の証だと伝えている。中国は経済や安全保障面でもカンボジアへの影響力を強めている。
経済情報を紹介。
来月のEU議会選挙に合わせた特集に向け、視聴者から意見・質問を募集中。表示中のQRコードから。
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エンディングの挨拶。
ドキュメント72時間の番組宣伝。