ウクライナに隣接するモルドバで行われたEU(ヨーロッパ連合)への加盟の是非を問う国民投票で、賛成が反対をわずかに上回り、親欧米派・サンドゥ大統領は勝利を宣言した。暫定結果によるとEU加盟・賛成50.46%、反対49.54%(中央選挙管理委員会)。賛成が僅差で反対を上回った。これをうけサンドゥ大統領は「国の運命がかかった最初の闘いに勝利した」と述べた。モルドバでは国民投票と同時に大統領選挙も行われ、現職・サンドゥ大統領が、得票率約42%で首位になったが過半数に達しなかったため、得票率2で親ロシア派の前大統領の支持を受けるストヤノグロ氏と11月3日に決選投票を実施する。今回の投票ではロシア側が大規模な買収や偽情報の拡散を仕掛けたとされる中、ステヤノグロ氏が決選投票で親ロシア派の票を集めると見られ、サンドゥ大統領の苦戦が予想される。