フランスのルーブル美術館の大規模な修復計画が発表された。ルーブル美術館は去年1年間で870万人が訪れるなど、来館者数が世界で最も多い美術館で、増加する観光客による混雑や温度変化、水漏れの影響などから作品の保存が危ぶまれていた。こうした中、マクロン大統領が28日、以前から国に対策を求めてきたルーブル美術館を訪れ、大規模な修復計画を発表した。マクロン大統領は「再構築され、修復・拡張されたルーブル美術館は、我が国だけでなく、国境を超えて美術史の中心地となる」と述べた。改修の費用は企業などの支援に加え、EU(ヨーロッパ連合)の外から訪れた観光客の入場料を来年1月から値上げすることなどでまかなわれるという。フランス政府は、2031年に一連の修復作業を終えたいとしている。