岩屋外務大臣は訪問先のベルギーで、EUの外相に当たるカラス上級代表と日本時間の昨夜、およそ1時間会談した。岩屋外相は“法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持のために、ますます緊密に協力していきたい”と述べた。その上で岩屋大臣は、EUが先月初めて公表した防衛白書の中で、日本を含むインド太平洋地域のパートナーとの安全保障上の協力強化が明記されたことを高く評価する考えを伝えた。両氏は防衛産業や海洋安全保障、それにサイバーなどの分野で具体的な協力や対話を強化していくことで一致した。また、ウクライナやインド太平洋、中東地域の情勢などを巡って意見を交わし、ヨーロッパ大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分だという認識を改めて共有するとともに、引き続き日本とEU、G7(主要7か国)で緊密に連携していくことを確認した。