トランプ大統領は、先月20日の就任以降、外国からの輸入品に関税を課す措置を次々と打ち出し、貿易赤字の削減などを目指す姿勢を鮮明にしている。こうした中で、武藤経済産業大臣は、トランプ政権で新たに商務長官に就任したハワードラトニック氏と会談するため、来月にもアメリカを訪問する方向で調整を進めていることが分かった。武藤大臣は会談で、来月12日に発動される予定の鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課す措置について、日本を対象から除外するよう、直接、ラトニック商務長官に申し入れる方針。また、貿易相手国と同じ水準にまで関税を引き上げる、いわゆる相互関税や、トランプ大統領が4月2日ごろから関税を課すことを検討していると表明した自動車に対する関税を巡っても議論したいとしている。日本政府としては、高い関税が課される事態を回避したい考えだ。