まもなく始まる民主党大会の会場に米国総局の森健一記者がいる。今の会場の様子はどうだろうか。演説が行われるステージで先ほどまでリハーサルも行われていた。各地から集まった代議員や報道陣が続々と会場入りしてきた。ハリス副大統領の写真パネルの前で記念撮影をする代議員たちの姿も見られ、期待の高まりも感じる。一方で会場の外ではイスラエルへの軍事支援をやめるよう求める抗議デモが行われている。中東情勢の行方は引き続き米国の大統領選挙に影響を与えそう。4日間の民主党大会の焦点はなんだと見ているか。ハリス氏が自分こそ米国を率いる大統領にふさわしいと印象づけられるかどうか。バイデン氏からバトンを引き継いでから1か月足らず、期待は高まってはいるもののハリス氏のリーダーとしての能力が裏付けられているわけではない。さらに発表された政策綱領の案はバイデン氏の撤退前とほぼ変わらず、ハリス氏らしさを打ち出しているとは言い難いものだった。そのハリス氏は最終日に演説を行う予定。みずからのことばで党をまとめ上げ、挙党態勢を築くことができるのか、選挙戦の重要な節目になるのは間違いない。