米国の雇用統計発表。10月の農業以外の分野で働く雇用者数の伸びは1万2000人の増加と市場予想を大幅に下回った。米国経済の減速が懸念され追加の利下げが行われるかもしれないとの見方から発表前から1円近く円高ドル安が進む場面もあった。労働省は9月から10月にかけて米国を襲った2つのハリケーンでの影響のほか、航空機メーカー、ボーイングのストライキなどで4万4000人分が下押しされたと指摘している。一方、失業率は4.1%と前の月から変わらなかった。4日後には大統領選挙を控えているが雇用者数が伸び悩んだことを受け、共和党・トランプ前大統領としては一方、民主党・ハリス副大統領は、コロナ禍以降失業率が改善し続けてきたなどと成果を強調するとみられてる。全米で有権者のおよそ4割程度とみられる6600万人以上が期日前投票を済ませたとみられている。大統領選の勝敗を決める激戦州7州の支持率はハリス氏が47.6%、トランプ氏が48.5%とトランプ氏が僅かにリードしている(リアルクリアポリティクス)。