来年1月の政権発足に向け動き出した閣僚級人事が、早くも暗礁に乗り上げている。13日、司法長官に指名されたマットゲーツ前下院議員は、大きなスキャンダルを抱えていた。違法薬物の使用と未成年との性交渉の疑いで、下院の倫理委員会の調査を受けていた。しかし今回トランプ次期大統領に指名されたことで、下院議員を辞職。調査は事実上終了となった。加えてここまでの調査報告書すら公表されず、上院議員からは不満の声が相次いでいた。スキャンダルをうやむやにしたままでは不適切だとの声が、共和党の中からも上がり、上院での承認が危ぶまれていた。しかしトランプ次期大統領は擁護を続けた。日本時間きょう未明、ゲーツ氏が自身のSNSを更新。事態は思わぬ方向に動き出した。