若い世代では民進党から野党に支持政党を変える人もいる。さらに投票にすら行かない人もいて前回より投票率が下がると見方もある。有権者は外交より内政、経済政策に意識が向く中、もう1つ大きな争点がエネルギー政策。彰化県の海沿いで目立っていたのは太陽光パネル57万枚。最大発電容量は約181メガワット。6万世帯以上の電力を賄える。手掛けるのは丸紅子会社チェンヤ・エナジー。台湾では大停電が発生しエレベーター200基以上が停電し500万世帯に影響が及ぶ事態となった。電力に大きな課題を抱えている。要因の1つが原子力発電所。台湾に4か所ある原発のうち2か所が停止中。民進党はアジアで最初の脱原発を目指し2025年に全ての原発の停止を目標としている。国民党は安全性を革新したうえで再稼働や着工開始を公約に掲げている。台湾はTSMC1社だけで全土の使用電力の6%を占めるとされている。半導体産業が絶好の2021年には発電量が追いつかない事態に陥った。