高知の名物キンメダイ。室戸ではここ数年黒潮の流れの変化が続きキンメダイの漁獲量が減少していた。しかし今年回復の兆し。4~8月の水揚げ量は3.68トンで、前年同期比23%増加。ことし4月に黒潮大蛇行が終息し、北偏も解消され、黒潮は流れが大きく変化している。全国の漁場で魚の種類や漁獲量に変化が出ている。銚子漁港ではサバが豊漁で、今月の水揚げ量はすでに1100トン余と、去年10月1ヶ月分の4倍以上。一方で不漁となる漁場も。カツオの水揚げ量が28年連続日本一の気仙沼漁港では、例年連日数百トンの水揚げも、先月29日は36トン。専門家は「海水温上昇などもあり、漁場の環境は今後も不安定になりやすい」「最新データを使った効率的な漁業が求められる」などと指摘。