庶民の魚「サバ」の価格が上がっている。サバの名産地である千葉県銚子市の漁港にある飲食店では塩焼きは冷凍された地元産のものを使用。しかし、生のサバについて、お刺身用は仕入れていないという。海鮮玉手箱には本来銚子産の〆さばが入っていたが、銚子での水揚げが減っているため生のサバが仕入れられず 今は別の魚介で代用しているという。鮮魚店でも新鮮なサバが店頭に並んでいたが、2~3日は入荷がなかったという。さらに仕入れ値も高騰しているという。サバ缶も値上がりしている。国産のサバを使った缶詰を販売する会社では原料の価格高騰などを受け、5年前に比べ卸売価格を約40%値上げ。東京都中央卸売市場ではサバ類の平均卸売価格がこの10年ほどで約1.5倍に上昇。その背景にあるのが地球温暖化などの影響で海洋環境が変わり、サバの餌となる動物プランクトンが減っていることだという。資源を守るため水産庁は先週、来季の漁獲枠を7~8割減らす案を示している。サバの今後の価格はどうなるのか。