ワシントン条約の締約国会議は、きょうから来月5日までの日程で、ウズベキスタンで開催される。ウナギをめぐっては、すでにヨーロッパウナギが、条約に基づいて輸出する際、その国が発行する許可書が必要となる附属書2に掲載され、規制の対象となっている。EUなどはことし6月、ニホンウナギなど全種類のウナギを附属書2に加えるよう提案した。日本はこれに反対している。水産庁によると、日本は国内で消費されるウナギの約7割を輸入していて、取引が規制されれば、輸入が滞り、価格高騰につながるおそれもあるとしている。提案は今月27日の委員会で採決が行われる予定で、投票した3分の2以上が賛成すれば可決となり、その後の全体会合で確定することになる。水産庁は今月、57カ国の大使などに日本の主張への理解を求めるなど、提案に反対するよう各国に対して働きかけを強めている。
