今月24日は土用の丑の日。水産庁が発表したのは、ニホンウナギの「完全養殖」の実用化に取り組む国の研究機関。完全養殖とは、卵を人工ふ化させて育てたウナギを親にして、さらにその卵をふ化させること。1匹当たりのコストが2020年度の3700円から、約1800円に半減したという。水産研究・教育機構シラスウナギ生産部長・風藤行紀さんは「土用の丑の日になれば、同じような価格で安定して食卓に上すことができるというのが目標」などと語った。
完全養殖に向けた研究の背景にあるのが、ニホンウナギの漁獲量の減少。国内の川や湖で取れる天然のニホンウナギの漁獲量は、1961年の3387トンをピークに、去年は55トンと約60分の1にまで減少。環境の変化や乱獲によるものと見られ、2014年、国際自然保護連合により絶滅危惧種に指定された。資源の確保を目指すうえで鍵を握るのが、ウナギの稚魚・シラスウナギ。ニホンウナギが産卵するのは、日本から南に約2000キロ離れたマリアナ諸島の近くの海。卵からふ化したあと、海流に運ばれながらシラスウナギになる。養殖ウナギは、このシラスウナギをつかまえて育てたもの。ただシラスウナギの漁獲量は、ばらつきがあるのが現状。特に近年は漁獲量が減り、取り引き価格が高騰。ことしは1キロ当たり250万円、20年前の10倍。都内で卸売りも行うウナギの専門店では仕入れ価格の高騰を受け、去年、うな重やうな丼の値段を200円上げた。うなぎ専門店卸担当・相原秀和さんは「天然シラス(ウナギ)がとれる取れないに左右される」などと語った。完全養殖のための研究は1960年代から始まった。2002年当時の水産総合研究センターがアブラツノザメの卵をエサにすることでシラスウナギまで成長させることに成功した。2010年には卵から育てたウナギを親にして卵を孵化させる完全養殖に世界で初めて成功。今回発表した生産コストの削減は孵化してからのエサを高価なアブラツノザメの卵から鶏などの卵に切り替えることに成功したことや水槽の形を工夫し卵からシラスウナギまで育つ割合を高めることなどで実現した。
最新の技術で育てられたウナギを試食した菅谷さんは「今まで食べていたうなぎと変わらず美味しいです。」などとコメントをした。通常の養殖で使われる天然のシラスウナギと比べると1匹当たりのコストは約1800円と3倍以上。水産庁は1000円以下を目指すという。
完全養殖に向けた研究の背景にあるのが、ニホンウナギの漁獲量の減少。国内の川や湖で取れる天然のニホンウナギの漁獲量は、1961年の3387トンをピークに、去年は55トンと約60分の1にまで減少。環境の変化や乱獲によるものと見られ、2014年、国際自然保護連合により絶滅危惧種に指定された。資源の確保を目指すうえで鍵を握るのが、ウナギの稚魚・シラスウナギ。ニホンウナギが産卵するのは、日本から南に約2000キロ離れたマリアナ諸島の近くの海。卵からふ化したあと、海流に運ばれながらシラスウナギになる。養殖ウナギは、このシラスウナギをつかまえて育てたもの。ただシラスウナギの漁獲量は、ばらつきがあるのが現状。特に近年は漁獲量が減り、取り引き価格が高騰。ことしは1キロ当たり250万円、20年前の10倍。都内で卸売りも行うウナギの専門店では仕入れ価格の高騰を受け、去年、うな重やうな丼の値段を200円上げた。うなぎ専門店卸担当・相原秀和さんは「天然シラス(ウナギ)がとれる取れないに左右される」などと語った。完全養殖のための研究は1960年代から始まった。2002年当時の水産総合研究センターがアブラツノザメの卵をエサにすることでシラスウナギまで成長させることに成功した。2010年には卵から育てたウナギを親にして卵を孵化させる完全養殖に世界で初めて成功。今回発表した生産コストの削減は孵化してからのエサを高価なアブラツノザメの卵から鶏などの卵に切り替えることに成功したことや水槽の形を工夫し卵からシラスウナギまで育つ割合を高めることなどで実現した。
最新の技術で育てられたウナギを試食した菅谷さんは「今まで食べていたうなぎと変わらず美味しいです。」などとコメントをした。通常の養殖で使われる天然のシラスウナギと比べると1匹当たりのコストは約1800円と3倍以上。水産庁は1000円以下を目指すという。
住所: 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-3
URL: http://www.fra.affrc.go.jp/
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