この生糸こそ家康が天下統一のために仕入れた重要なアイテム。慶長6年、広南から届いた生糸を見た家康は、この品を広南から買い集めるように指示した。歴史研究家の小和田泰経さんは、当時の日本はまだそれほど生糸の生産がなかったのでそれを海外に求めたという。なぜ天下統一に生糸が必要だったのか。慶長8年、江戸幕府を開いた徳川家康。しかし以前大阪には豊臣秀頼が勢力を保持していた。家康は豊臣を滅ぼすため着々と準備を進めていた。そこで家康が目をつけたのは国内で需要が高まっていた広南の生糸だった。生糸の輸入に深く関わった一族がいる。それが茶屋一族。