多くの人が頭を悩ます物価高。さらに、医療費を巡り新たな動きが出ている。湿布やかぜ薬などOTC類似薬が保険適用外になる可能性があるという。OTC類似薬とは市販薬と成分・効果はほぼ同じで、購入時に医師の処方箋が必須。市販薬が全額自己負担なのに対し、OTC類似薬は保険適用され自己負担が1~3割となっている。今月13日、政府はOTC類似薬の一部(湿布やかぜ薬など)について全額自己負担とすることを含め、保険適用の見直しを検討すると決めた。東京都内の薬局では1か月分の薬をまとめてもらう高齢の患者の姿があった。80代の女性はOTC類似薬の湿布63枚をまとめて処方されていた。75歳以上のため1割の自己負担で湿布63枚は111円。もしも全額自己負担となれば約1000円追加される。増大する医療費を抑制することが狙いとみられているが、薬剤師・小林和正さんは「値段が高くなるなら病院の受診を控えようという発想になる方がいると思う」と懸念を示した。誤った薬の利用で逆に症状を悪化させるリスクがある。自転車にも新制度としてスマホのながら運転や傘差し運転などの交通違反に対し反則金を導入へ。暮らしのおカネはどう変わるのか。大きく影響する制度について徹底解説。