コシヒカリの小売価格(1袋5キロ・東京区部)は去年8~9月から急激に高騰し、ことし1月には4815円。コメの流通に詳しい宇都宮大学・小川真如助教のリモート解説「集荷競争の影響」。古米が不足、確保競争が激化。農水省HPによると、コメの生産量は増加しているが、集荷量は減少。約21万tが行方不明、農水省が調査に乗り出している。一部業者がコメをストックしより高く売れる時期を待っている可能性があり、市場の流通量が減り高値になっている。1993年コメが大凶作となり消費者がスーパーに殺到(平成の米騒動)。1995年国がコメの備蓄を制度化、いつでもコメを供給できるようにするもの。現在の備蓄量は10万t、10年に一度の不作にも供給できる量。これまで不作など生産が大きく減った場合や、大規模災害直後に運用。先月31日、政府は備蓄米を放出する方針を決定、集荷業者(JAなど)に一部を販売可能にした。江藤農水相はきょう「できる限り急いで対応する」と言及、来週中にも入札の数量や条件を示すという。宇都宮大学・小川助教は「備蓄米を出さなくても6~7月には価格は下がるとみている」などと解説。