新たな農業政策の基本計画は今後5年間に国が取り組むべき方針を定めたもので、食料の安定供給や輸出拡大に関する数値目標が盛り込まれている。この内コメの輸出量は2030年に現状の7.5倍にあたる35万3000トンまで増やす目標を掲げている。米農家の稼ぐ力を強化するとともに、輸出用に生産を増やすことで国内の需給が逼迫した際には国内に振り向け、需給の安定につなげる狙いもある。この他、訪日外国人による飲食関連の消費額を2030年には現状の2.8倍にあたる4兆5000億円に引き上げる目標なども盛り込んでいる。一方、食料自給率を現状の38%から45%に 引き上げるといった目標は維持した。