北海道大学ではヒト用インフルエンザ治療薬を鳥インフルエンザに感染した鳥の治療に活用するための研究が行われている。研究では鳥インフルエンザに感染したニワトリにインフルエンザ治療薬を投与し、結果全てのニワトリが生き残ったという。去年は感染した野生のオジロワシなど11羽に投与し、羽が生存したという。沖縄県のヤンバルクイナの保護施設では粉末にした薬をエサの魚に入れ、ヤンバルクイナに食べさせている。薬の投与は健康状態の観察や採血結果などから判断して行われ、現在北海道大学で採血した血液から効果的な薬の投与量などを導き出す研究が行われている。一方で養鶏場などでの大量摂取は経済的負担や耐性ウイルスの誕生などのリスクがあるため、現状は動物園など管理された数の個体への投与を念頭に置いた研究が行われている。