夏は日照時間が長く、寝付きや眠りの持続が難しい。さらに高温多湿な寝室環境となるため1年で最も睡眠時間が短い季節となる。東京疲労・睡眠クリニック院長・梶本さんは「睡眠不足は糖尿病、高血圧、心筋梗塞など生活習慣病のリスクが上がり身体に大きな影響を与える」という。梶本さんは「高温多湿の今の時期、室温より湿度の影響の方が大きい」という。東京の7月の湿度は連日70%以上だが、快適な湿度は40〜60%となる。温度が同じでも湿度が高いと体感温度が高くなってくる。本来発汗などで汗を蒸発させて放熱するが、湿度が高いと湿気で蒸発しないため、体に熱がこもり寝付きにくくなる。梶本さんは「エアコンの除湿や除湿機を使って寝室の湿度を下げることが重要」と指摘する。