沖縄の米軍普天間基地の移設先となる名護市辺野古で防衛省は昨日、大浦湾側で護岸の基礎となる金属製のくいを海底に打ち込む作業を始めた。防衛省は今後、護岸の建設と並行して埋め立て予定地の海底に砂ぐいなど7万本以上を打ち込んで軟弱な地盤を改良する工事を予定している。大浦湾側の工事を巡っては地盤改良に向けた設計変更の申請を沖縄県が不承認としたが国との裁判の結果、国土交通大臣が去年12月、知事の代わりに承認する「代執行」を行い法的に工事が可能な状況となっていた。沖縄県は環境への影響などを巡る県との協議が整っていないとして工事に着手しないよう求めていた。