先月、名古屋市中区で不発弾が発見された。不発弾は全長1m20cm、重さは250キロ。第2次大戦中に米国による空襲で落とされた爆弾とみられている。きょう周囲を封鎖し交通機関も一部停止、自衛隊が信管を取り除く作業を行う。総務省は自治体の負担軽減へ交付金制度を整備。沖縄県以外の自治体に経費の最大半分を補助するも利用は進まず10年間で5件にとどまっている。交付金を利用した埼玉県三芳町を取材。住民から戦時中、爆発しなかった弾薬を埋めたとの証言が寄せられ交付金で町内の畑を探査するも見つけられなかった。町では対象となる探査範囲が限定され見つからなかった場合など交付額が減少されるなど難しさを感じる部分もあったという。専門家は”自治体は必要性に疑問を持っている”とした上で「戦争の傷痕が見えにくくなっているということだと思う。持続的に処置していける仕組みは考える必要があるのではないか」などと指摘した。