中国・長沙市“婚育文化街”を取材。至るところにハートのモチーフや恋愛に関する言葉が掲げられていた。地元政府が若者の結婚・出産を後押しするために整備した場所だ。オムツ交換やミルクを飲ませる体験や出産の陣痛の疑似体験ができる。今、中国で推進される若者の結婚と出産。背景にあるのは深刻化する少子化問題だ。かつて人口世界一だった中国は1979年〜一人っ子政策を実施。超えると罰金を科していた。少子高齢化が進み2016年に一人っ子政策を廃止したが、生まれたこともの数はこの7年間で半分に。ことし9月・政府主催の合同結婚式では49会場で5105組のカップルが出席。参加費は無料、中国政府が結婚指輪や記念アルバムをプレゼント。大学では恋愛の授業に学生が殺到。市民からは「国が子どもを持つことを押し付けている」と批判の声があがっている。中国メディアによると未婚女性に一部の役所から子どもの予定など出産計画を尋ねる電話があるという。