大阪・関西万博会場のシンボル「大屋根」が公開された。理念である「多様であるながら、ひとつ」を表現するシンボルとして全体の3分の1で組み立てが進んでいる。完成すれば1周約2km、高さ12~20mになり世界最大級の木造建築物となる。屋根の柱と梁の接合部分は伝統的な建築方法「貫工法」ベースの新技術が取り入れられている。大屋根の建設予定日は344億円で万博閉幕後に解体して再利用する方針。この建設予定費などをめぐってはさまざまな声があり、国会でも野党側から追求された。また会場の建設費用がこれまで2度引き上げられており、2020年には600億円。先月には500億円引き上げられ、当初1250億円だったのが2350億円になる見通し。関係者からは移設なども選択肢になりうるという発言が相次いでいる。