先の巨大地震にともなう津波警報・注意報はすべて解除されるまでに1日余を要し、大勢の人が猛暑の中長時間の避難を余儀なくされた。石破首相は、避難時の状況を検証し今後の対策に生かすよう坂井防災相に指示した。政府は自治体と連携して、高齢者など支援が必要な人も迅速に避難できたか、冷房使用や飲料水の提供などが効果的に行われたか、一旦高台などに避難した人が避難所に円滑に移動できたかなどについて確認を急ぐことにしている。そのうえで、熱中症対策を含む避難所の環境改善や、飲料水、食料、ダンボールベッドなど備蓄を進める方針。石破首相としては、来年度中の防災庁の設置に向けて顕在化した課題に速やかに対応することで、災害対策の実効性を高めたい考え。