ハワイの津波対策について。7月末、カムチャツカ半島付近で起きた地震で太平洋に面した各地で津波警報が発表された。最大1.74メートルの津波を観測したのが震源地から約5000キロ離れたハワイだった。オアフ島では対応に追われ、多くの観光客や住民などが避難した。アメリカの太平洋津波警報センターは7月29日、ハワイ州に津波警報を発表。地元当局は約4時半後に津波が到達するとして、沿岸からの避難を呼びかける通報をスマホなどに発信した。ホノルルのワイキキ地区などでは道路が大渋滞し、多くの人が避難に時間を要した。ワイキキは運河を渡る橋は少なく、道路がさらに混雑した。ハワイ州緊急事態管理局は対策の必要性を認識している。さらに、課題として浮かび上がったのは観光客の避難。観光客の避難を助けようとしているのが、アロハアンバサダーと呼ばれる人たち。観光案内・防犯パトロールをしている約60人が交代で24時間活動している。地震から1か月後、アンバサダーたちは対応の向上に取り組みはじめた。会議をしたこの日をアンバサダーたちは町に出る。