事業承継コーディネーターの高垣さんは後継ぎを探していた山内さんのもとを訪ねた。コーディネーターは専門分野の経験を活かして事業承継を支援する。高垣さんが活動する三重県では県内の会社を一軒ずつまわり、理想の組み合わせを考えている。特に成果を上げているのが異業種のかけ合わせで、養鶏業を継いだ自動車部品のメーカーは卵を売りにしたカフェを作って人気スポットになった。こうした取り組みで三重県では後継ぎがいない会社の割合を6年で半減させた。高垣さんは後継ぎは経営や販路の開拓に特化した人や会社にした方が良いと提案した。入山教授は離れた知見と知見が組み合わさると新しいものが出てくる、新しい経営者が入ることで会社が持っていた良さを花開かせる第二創業が地方を救う、人材の流動が日本経済の活性化につながると話した。