浜松開誠館中学校・高等学校の文化祭では、生理用ナプキンをつくる体験が行われた。災害時にも使える布ナプキンを作った。企画したのは、「生理を身近にプロジェクト」の生徒たち。誰もが生理を自分ごととして考えてほしいという思いから、1年半前に立ち上げた。現在は、高校生の男女12人で活動している。リーダーの藤脇さんは、自身の生理が重かった経験から生理について当たり前に話せる環境を作りたいと活動してきた。生理に関する基本的な知識などをポスターにまとめて掲示。性別関係なく生理のことを学んでほしいと、気軽に見てもらえるデザインを意識して作った。生理で困った経験などを生徒たちに聞き、動画にまとめて、校内で紹介した。ことし特に力を入れているのが、生理用ナプキンを校内の女子トイレに置く活動。11カ所に3週間設置。急に生理がきても、安心できる環境を目指した。生理用ナプキンの設置を継続してほしいかという女性へのアンケートでは、9割以上が継続してほしいと回答。今後も生理用ナプキンを設置するため、文化祭で募金を募り、費用を集めることに。半年分を準備できる3万5000円を目標にして、メンバーたちが校内をまわり、募金を呼びかけた。藤脇さんは、思っていた以上に興味を示してくれる人がいた、恥ずかしいと思わずに、みんなが受け止められる環境になれば、学校も社会も変わってくるのではないかなどと話した。募金は目標金額を達成し、学校では今後、半年分の生理用ナプキンを購入し、設置を継続していくという。