南海トラフ巨大地震で大きな被害が想定されている和歌山県海南市ですべての市民を対象にした防災訓練が行われた。この訓練は海南市が毎年およそ4万7000人の市民に参加を呼びかけて行っているもの。海南市では南海トラフ巨大地震が発生すると沿岸部に最大およそ8メートルの津波が押し寄せ1万1000棟余りの建物が全壊すると想定されている。防災行政無線などで大津波警報の発令が伝えられると海沿いの塩津地区では市民が声をかけ合いながら一次避難場所になっている海抜26メートルの高台にある寺へと足早に移動していた。名簿を見ながら避難した人の数や安否などを確認したあと地区の代表者らはさらに高台にある公民館へ向かい段ボール製の簡易ベッドを組み立てるなど避難所の設営の手順を確かめていた。