東日本大震災を引き起こした巨大地震の震源域の海底で掘削調査を行う、JAMSTEC=海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」がきょう、清水港を出港し宮城県の沖合に向けて調査に向かった。これまで「ちきゅう」を使った東日本大震災の震源域での掘削調査は、震災の翌年に行われていて、ずれ動いた断層の場所などが分かっている。今回は2回目の調査で日本など10か国の研究者による研究チームで行い、前回の調査と比較することで、震源域の地質やひずみなどの変化を明らかにしたいとしている。「ちきゅう」はこのあと、仙台空港の沖合、約260キロの震源域の海上に到着し、ことし12月にかけて水深7000メートルの海底で地下約950メートルまで掘削し、断層付近のサンプルを採取するという。